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自律神経の乱れを治す

悩む男の人

さまざまな身体不調の原因

身体の不調を訴えて内科を受診する患者さんのうち、何割かは検査を受けても異常が見つからないものです。身体不調の表れ方はさまざまであり、頭痛や肩凝りを訴える人もいれば、慢性的な腹痛・吐き気や下痢・便秘に悩まされている人もいます。また、微熱やのぼせ・冷え性といった症状が続く場合は体温調節機能の乱れが疑われ、めまいや全身倦怠感・疲労感・不眠といった症状も見られるのです。こうした症状がありながら身体のどこにも異常が見つからない場合に、病院では自律神経失調症の診断をする例が少なくありません。これは世界で認められた正式な病名ではありませんが、自律神経の乱れによってさまざまな身体不調が発生している点で共通しているため、便宜上この名を使っているのです。人間の身体は呼吸や血流から体温調節・食物の消化に至るまで、生きていくのに必要な働きを意識することなく自然に行っています。この働きのことを自律神経と呼びます。ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経に狂いが生じると、前述のような身体不調が発生します。内臓などの器官自体に異常が生じているわけではなく、それらを調節する神経バランスが崩れた状態が自律神経失調症なのです。

薬で症状軽減も可能

自律神経失調症の症状を改善していくためには、大きく分けて2通りの方法があります。1つは症状そのものを緩和するための対処療法、もう1つは症状の原因となった自律神経の乱れを修正する治療です。これらの対処療法ではそれぞれの症状に応じた薬が病院から処方されます。また、患者さんによって自律神経の乱れ方には違いがあるため、症状の表れ方にも個人差が見られます。頭痛を強く訴える患者さんには効果の高い頭痛薬が処方され、不眠に悩む患者さんには睡眠導入剤が使われるという具合です。この対処療法的な薬以外にも自律神経調節剤や抗不安剤・ビタミン剤・ホルモン剤といった薬を組み合わせ、さらに治療効果を高めていきます。自律神経の乱れを正していくためには、こうした薬だけでは十分でありません。そのため、病院では患者さんが少しでも早く楽になれるよう、医師を通じて生活習慣改善のための助言も行っています。ストレス軽減のための方法や食事の工夫なども知ることができますので、参考にするといいでしょう。自律神経失調症の治療には時間がかかる場合もありますが、地道に治療を続けることで症状も次第に和らいでくるものであるため、病院では多方面から患者さんをサポートしています。